バックテスト
バックテストとは、過去のデータを用いて、一定期間にどの程度のパフォーマンスが得られるかをコンピューターなどを使いシミュレーションすることをいいます。バックテストの主な目的は、過去のデータから現在の投資プロセスをシミュレーションすることで、投資戦略のリスクとリターンのトレードオフを理解することにあります。
Rolling Window Backtesting
ローリングウィンドウバックテストは、ローリングウィンドウシステム(日付間隔に基づいてパーティションに新しいデータが格納していく)を使用します。この方法では、投資家は、ローリングウィンドウに基づいて取引シグナルまたは要因を調整し、新しい情報が到着するたびにモデルを調整し、ポートフォリオをリバランスし、その後、長期的にパフォーマンスを追跡します。モデルパラメータは時間の経過とともに継続的に調整されますが、主要なモデル手法は(オーバーフィッティングを避けるために)あらかじめ固定されています。
ローリングウィンドウバックテストの注意点は①過去と同じパターンが繰り返されると仮定していること②ローリングウィンドウバックテストの結果は、金融市場の極端なダウンサイドリスクを反映していない可能性があるということが挙げられます。
手順:① strategy design②historical investment simulation③analysis of backtesting output
Risk parity
リスク・パリティとは、①各資産(ファクター)ボラティリティ、②各資産(ファクター)のリターンの相関を考慮してポートフォリオを構築の手法のことです。
Survivorship bias
生存者バイアスとは、ある時点において、その時点まで存続している企業や株式のみを基準に判断してしまう場合に発生します。本来、倒産した企業などのデータも考慮しなければならないにもかかわらず、検証時点のデータに残っていないために除外され検証結果が歪められること。
Look-ahead bias
先読みバイアスは、投資戦略のバックテストを行う際に、投資家の意思決定が行われた時点では利用できなかったデータ(未来の決算情報などのデータ)を利用した場合に発生します。
Data Snooping bias
統計的に有意な戦略を「見つける」まで何度も分析を行うことで、誤って偽陽性(有意性がないものを有意性があると判断すること)(偶然一致したもの)を選んでしまうこと。このプロセスをデータスヌーピングと呼びます。