The Beneish model
M-score = –4.84 + 0.920 (DSRI) + 0.528 (GMI) + 0.404 (AQI) + 0.892 (SGI)+ 0.115 (DEPI) − 0.172 (SGAI) + 4.679 (Accruals) − 0.327 (LEVI)
Mスコア>-1.78の場合は、収益操作の可能性が許容範囲より高いことを示します。
DSRI: Days Sales Receivable Index(売上債権の変化)
DSRI = [売上債権/売上高](t)÷[売上債権/売上高](t-1)
DSRIが大きく上昇した場合、過剰な収益認識の前倒しや架空売り上げの可能性が大きくなります。
GMI: Gross Margin Index(利益率の変化)
GMI = [(売上高-売上原価)/売上高](t-1)÷[(売上高-売上原価)/売上高](t)
この比率が1より大きい場合、売上総利益率は悪化しており、利益調整のインセンティブが経営者に働きます。
AQI: Asset Quality Index(有形固定資産(償却なし)や無形固定資産の変化)
AQI = [1-(流動資産+有形固定資産(償却あり))/総資産](t)÷[1-(流動資産+有形固定資産(償却あり))/総資産](t-1)
AQIの上昇は、無形固定資産等を通じて、費用を過大に資産化している可能性があります(水面下の収益性悪化が生じている可能性)。
SGI: Sales Growth Index(売上高の変化)
SGI = [売上高](t)÷[売上高](t-1)
この数値の上昇そのものが不正を表しているわけではないものの、成長企業は継続的な期待に応えるために収益を操作しなければならないというプレッシャーを感じる傾向があります。
DEPI: Depreciation Index(減価償却費の変化)
DEPI = [償却率](t-1)÷[償却率](t)
DEPIが1より大きい場合、収益を操作するために資産の減価償却を遅くして利益調整を行っている可能性が高いことが示唆されます。
SGAI: SGA Index(売り上げに占める販管費の変化)
SGAI = [販管費/売上高](t)÷[販管費/売上高](t-1)
販売費および一般管理費の増加は、企業が不正な操作を行う原因となる可能性があるために導入したもの。
Accruals (現金回収より先に認識した会計利益の変化)
Accruals = [会計発生高](t)÷[総資産](t)
会計発生高 = 当期利益(特別損益は含まない)-営業活動によるキャッシュフロー
この比率は不正会計の発生において正の相関があるとして導入したもの。
(8)LEVI: Leverage Index(負債比率の変化)
LEVI = [負債総額/総資産](t)÷[負債総額/総資産](t-1)
LEVIが上昇すると、負債による資金調達の比率が大きくなり、コベナンツ等の影響により利益調整のインセンティブが働く可能性があるもの。
U.S. GAAP
支払利息、受取利息、受取配当金(interest paid, interest received, and dividends received)
⇒営業キャッシュフロー
IFRS
支払利息
⇒営業キャッシュフローと財務キャもシュフローのいずれかに分類できる
受取利息・配当金
⇒営業キャッシュフローと投資キャッシュ・フローのいずれかに分類できる
available-for-sale securities
投資キャッシュフロー
trading securities
⇒ 営業キャッシュフロー
DuPont equation
ROE=Tax Burden × Interest Burden × EBIT Margin × Total Asset Turnover × Financial Leverage
ROE = NI/EBT × EBT/EBIT × EBIT/revenue × revenue/average assets × average assets/average equity
Accruals Ratio
Balance sheet approach:
accrualsBS = NOA(END) − NOA(BEG)
Cash flow statement approach:
accrualsCF = NI − CFO − CFI